私たちは「安全」にそして「無事」に
新しい命の誕生がむかえられるように心がけています。

私たちは、お産が正常に進行する場合、なるべく医療的な介入はせずに
自然の経過を暖かく見守るようにしています。
しかし、“母子ともに安全な出産”ができるためには
十分な観察(胎児心拍装置などを用いての分娩監視)が必要になります。
これを怠り「何もしないのが良い」というのは決して『現代の自然分娩』ではなく、
いわば『放ったらかし分娩』であり、安全なお産ではなくなってしまいます。
分娩という自然現象が安全に終わるまで、お母さんとおなかの赤ちゃんに
より添ってお世話させていただくことが、私たちの使命だと考えています。
たとえば…
その1
妊娠中の合併症として最近、妊娠性高血圧症候群は減り早産になられる方が増えてきました。
当クリニックでは、妊婦健診のたびに内診をさせていただき、少しでも異常が見られればその場で結果が出る早産マーカーの検査をして管理しています。この検査で実際、早産になる人が激減しました。
また、救急時に対応して夜間でもベテランの産婦人科医が2名(場合によっては3名)、すぐ駆けつけることができる体制をとっています。
(夜間の時間帯は当院の常勤医師以外に京都大学病院産婦人科医による当直医が担当する場合があります。)
このような体制は診療所のみならず病院と言われる施設でもそれほど多くありません
その2
毎回の健診で超音波検査を行い赤ちゃんの状態を確認していますが、特に妊娠28週からは赤ちゃんの推定体重と羊水量を計測し、必要に応じて「へその緒」の血流を超音波で調べ胎盤の働きを評価します。
その3
妊娠32週からすべての妊婦さんに、赤ちゃんの状態を調べるノンストレステスト(NST)を受けていただきます。
妊娠36週から、あるいは予定日を過ぎてからNSTを行う施設が多い中、当クリニックでは早い時期から検査を行うことで、年間1~2人の赤ちゃんが危険な状態から救われています。